【日本人から見た】マレーシアのスーパーマーケットにある野菜

  • 「マレーシアで売っている野菜について知りたい」
  • 「マレーシアでも日本の野菜をさがしている」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

こんにちは、まれいです。

海外で生活すると、現地のお料理を堪能できるのは嬉しいけれど、毎日だと飽きてきて、たまに和食が恋しくなりますね。

そんな時、マレーシアの和食屋にいくのもいいけれど、自分で作るお料理こそが和食ではないですか?

なにしろ料理を作るのが日本人なんだから。

今回の記事は、マレーシアのスーパーマーケットに売ってある日本人の食べ慣れたお野菜と日本人にとって使いやすい現地の美味しいお野菜の紹介記事です。

また、使い方も簡単に書いておきますので参考にして下さい。

代表的なスーパーマーケットといえば、「Jaya Grocer(ジャヤグロッサー)」「Village Grocer(ビレッジグロッサー)」「Aeon(イオン)」「TESCO(テスコ)」あたりです。

1.日本で食べ慣れている野菜

大根、人参、玉ねぎ、えのきだけ、しめじ、エリンギ、キャベツ、椎茸、パプリカ、ピーマン、胡瓜、白菜、ブロッコリー、ニンニク、アボカドは日本と同じようにあります。

但し、日本野菜コーナーにある野菜は日本での価格での2倍くらいします。下の写真は日本からの野菜コーナーです。(RM1=約27円で換算)

豆苗はRM18.9=約510円・・高い!!

玉ねぎ1キロRM20=約540円、長ネギ1袋RM16.53=446円

カットカボチャRM11=約297円、大根半分RM10=約270円

長いもRM30=約810円、白菜1/4RM19=約513円

梨2個RM35=約945円

マスクメロンRM168=約4536円

話題のシャインマスカット550gRM288=約7776円 すごいですね。

どうでしたか?

日本からの野菜は現地の野菜コーナーを見てから、ない時に買うようにすればいいです。現地野菜コーナーにも普段食べている野菜はたいていあります。現地野菜コーナーの方が値段が安いですから一度、チェックしてみて下さい。

果物はせっかく南国に来たなら南国でしか食べられない物を食べる方がいいと思います。

南国果物については別記事で紹介しています。

「果物天国マレーシアで滞在中に食べてほしい果物」

その他・・・

購入時のアドバイス

オクラ

通年で手に入りますので、オクラ好きの方には嬉しいことですね。オクラの大きいのは筋が堅いので、そういう時は五つの角の筋をピーラーで取り除けば食べやすくなります。私は小ぶりの柔らかいのを好んで買っていました。

じゃがいも

オーストラリア産のジャガイモ(男爵系)は特にクリーミーで美味しいです。ポテトサラダにピッタリです。

ねぎ

大ねぎはありますが、日本のものとは違っていて日本の大ねぎ独特の白くて柔らかい部分がなくて根元の部分までシャキシャキしています。

小ねぎは、根元が紫色したわけぎがでていましたが、日本のとかわりはありません。あさつきはみかけたことがありません。

ごぼう

ごぼうは大きすぎて太すぎて困ります。木の根っこみたいです。中も割れて空洞になっているのもあります。豚汁を作るのに、ほんの少し欲しかったのですが、大きすぎて買うかどうか迷いました。結局、ささがきにして使えば問題ないので買いました。豚汁で使った残りは、大量のきんぴらごぼうを作りました。

里芋

里芋はある季節だけ集中的に店頭に出ていました。煮崩れしにくい白里芋でした。おでんや煮物に使いました。とても美味しかったです。

トマト

トマトはいろんな品種がでています。とろりと甘い完熟タイプよりもシャクッとした食感の野菜的な物が多かったです。特にキャメロンハイランドのトマトは店頭に量り売りで出ていて、値段が安いので毎回袋にいっぱい買っていました。

プチトマトも丸いの、長いの、黄色いのと、種類がたくさんあり、美味しいです。

かぼちゃ

かぼちゃは日本で見るのよりも水分が多くて、ビシャビシャした感じです。なのでマレーシアではカボチャはほとんど買いませんでした。もし買って失敗したと思ったら、カボチャスープにすることですね。日本野菜コーナーにあるかぼちゃは、日本で買う価格の2倍ぐらいするので、遠慮していました。

さつまいも

さつまいもは日本ではホクホクの金時芋等、新種がどんどんでていますが、そういうのはありません。マレーシアのサツマイモはちょっとオレンジ色でしたか、でも普通においしいです。蒸して食べていました 。

生姜

生姜は年中、新生姜、古い生姜と…2種類見かけます。ローカル料理、中華料理には欠かせませんので、需要は多いようです。

茄子

茄子は、大きくてかたい印象があります。皮も厚めでした。火を通す料理にはいいですが、漬物にはむいていないようです。米茄子もありました。ズッキーニもありました。

ほうれん草

ほうれん草はやや育ちすぎな感じで、日本で売っている葉の部分が多い、柔らかいのとはちょっと違う感じでした。

セロリ

セロリは小分けもありますが、どっしりと大きい株で売ってあるのもあります。価格はやや高めでしたが、時々安くなっていたので、日頃から値段をチェックしておくと、お買い得にめぐりあえますよ。セロリは生でもいいし、炒めてもスープの具にしてもいいです。葉っぱは生では食べませんが、捨てるのはもったいないので汁ものの具、刻んでチャーハンの具にしたらいいですよ。

アスパラガス

アスパラガスは太いの、細いのいろいろあります。太いのは筋をピーラーでとって、細いのは筋が取りにくいので斜め切りにして使えば筋が気になりません。

もやし

もやしはビニール袋に大量に詰められて売られています。新しい物を買うようにして下さい。また、買った後、早めに使わないとすぐに臭くなります。

SEKAI MARCHE:セカイマルシェ

近年マレーシアで日本野菜を作っている農家が頑張っておられるそうです。SEKAI MARCHE(セカイマルシェ:2018設立)というプラットフォームが農家と市場をつなぐ活動をされています。価格はローカルの有機野菜と同じくらいです。是非とも頑張ってほしいです。セカイマルシェの野菜はまだ広域の市場には出回ってはいないので、今後の展開がまたれるところです。

2.日本のと似ているけど少し違うお野菜

小松菜

Sweet choy sum

上の写真は「スウィートチョイサム」といいます。大きな小松菜です。

スウィートチョイサムはとにかく茎が長くて葉が大きい。日本の小松菜同様アクがないのでそのまま使えて便利、栄養価も高いお野菜です。炒めたり、湯がいておひたしにしたり、厚揚げと煮たりといろんな調理方法があります。大きい方ので一袋買うと何回か使えます。新鮮な状態を長く保つには、株のまま一回分ずつ分けて、さっと水をかけてキッチンペーパーで巻いてビニール袋で密封し冷蔵庫で保管するといいです。料理する前にはきれいに洗って下さい。水分を補って保管しておくと一週間くらいみずみずしいままです。逆にそれをしないと、3日くらいでしなびて、葉がくっついて料理もしにくいです。小さい爪の先くらいの、葉を食べる幼虫がよくいます。虫は無農薬の印なので安心して、よく洗ってからお料理して下さい。

レタス

レタスは日本では近年、水耕栽培とか品種改良とか、いろんな技術が進んで、種類が増えてきました。マレーシアでもいろんな種類のレタスがあって、炒めて食べたらとても美味しいのがあります。

ロメインレタス

ロメインレタス1個がRM2.81=約75円。日本の値段の半分以下です。

ベビーロメイン

写真はロメインレタスと、ベビーロメインです。どちらも炒めて食べるとシャキシャキした食感で美味しいです。

炒めるとあっという間にかさが減ってしまいますから手早く調理して下さい。大きめにざっくりと切る、あるいは切らずに使う。ベビーロメインだと一人当たり3株ぐらいはぺろりと食べられます。

下にお薦めの調理方法を載せています。

チャイナ レタス

Yau Makと書かれたのは油麦菜(ユーマイツァイ)といって、チャイナレタスです。やはり、炒めて食べたら美味しいです。

HK Yaw Mak
Yau Mak Tham
Yau Mak Tham

いろんな種類があって、楽しいです。

チンゲンサイ

日本でいう青梗菜は、パクチョイ(Pak choy)といいます。これもいろんな種類があります。

Cameron Baby Nai Pak
HK Baby Siew Pak Choy
Siew Pak Choy
Tai Pak Choy

白い青梗菜は、日本では白菜と区別するために「しろ菜」と呼んでいます。

いやぁ、マレーシアにあるお野菜は種類が多くて、どれも美味しそうで、食欲がわいてきますね。しかも、安いです。マレーシアが暮らしやすい国と言われる理由の一つでしょう。

3.日本にはない、美味しい野菜

せっかくマレーシアにいるなら、マレーシアの野菜を楽しまない手はありませんね。私が食べてみて美味しかったものを載せていますので、是非挑戦してみてください。

マレーシアのきゅうり

マレーシアのスーパーマーケットに行って必ずあるのがマレーシアのきゅうりです。日本のものとは形がちがいます。ナシレマに添えられている、それです。皮をむいてスライスして添えられています。水分が多いです。生の輪切り以外の食べ方をしませんでした。塩もみにしてポテトサラダや酢の物に使うのは日本の胡瓜でしていました。今から思うと、マレーシアの胡瓜でもやってみればよかったですね。

Kangkung(空心菜)

上の写真は空心菜RM7.9/㎏=約213円

クウシンサイ(空心菜)はヒルガオ科サツマイモ属の葉野菜で、標準和名は「ヨウサイ」とされています。東南アジアが原産とされ、日本では沖縄でウンチェーバーやウンチェーと呼ばれ盛んに栽培されてきました。

日本でも中華料理で食べたことがあり大好きでしたが、私の住んでいた街の市場には出回らない野菜だったので、マレーシアで見つけた時は感激でした。

買ってきたらできるだけ早め(その日か翌日)に使わないと、すぐにしなびてしまいます。茎と葉に元気があるうちに料理して下さい。

主に炒めて食べますが、火の通りが速く、たちまちしんなりなります。きれいに仕上げるコツは、茎と葉の調理時間をずらす事。先に茎を炒めて、あらかた火が通ってから葉を加えると丁度良いタイミングでできあがります。下準備で洗う時に、葉と茎を分けておいて、太い茎は3センチくらいの斜め切りにして、葉は大きすぎるものだけ半分に切ればいいです。葉についている茎は葉の方につけたままにしておきましょう。

葉物野菜の調理方法(油炒め)

やや多めの油を熱し、薄切りニンニク、唐辛子やチリで香り付けし、茎を先に炒め、火が通ってから葉を炒め、味つけをしたらすぐに火をとめること。葉はすぐにしんなりしますから、手早く仕上げることです。

主に下の2つの味つけがいいでしょう。

  1. オイスターソース、醤油、塩少々で仕上げる方法
  2. 塩、コショウ、万能調味料で仕上げる方法
万能調味料

この調味料は重宝しました。炒め物、チャーハン、スープ等に使えます。洋風のコンソメとは違った風味でアジアの雰囲気を楽しめます。日本へのお土産にもいいですよ。たいていのスーパーマーケットで買えます。

空心菜ですが、下の写真はエコパックで、一袋RM2.9/250g=約78円です。炒めたらほんのちょっとになりますからもっとたくさん使いましょう。上の写真の方がお買い得ですね。

Eco 空心菜250g

ホンコン カイラン(芥蘭)

ホンコンカイラン

粥・麺の上に乗っているのを見たことがありませんか?また、バクテー等の肉料理のサイドオーダーとしても定番です。

アブラナ科の緑黄色野菜で、ブロッコリーの茎のような味です。緑色が鮮やかな野菜です。

こんなに美味しいのに日本にないのが残念な野菜です。茹でてオイスターソースをつけて食べてもいいし、油で炒めて塩や、オイスターソースで味付けしてもいいです。大きめにザクザク切るのがおすすめです。茎はやや硬いですが、その歯ごたえとほろ苦さをお楽しみ下さい。

炒める場合は茎を先に炒めてから、時間差で葉を加えるといいです。

味つけは空心菜の時と同様です。

チリ

チリは赤いの、緑色の、大きいの、小さいの、各種あります。計り売りの場合は、少量から買えます。チリはいろんな料理に使います。私は大きいチリは洗って、輪切りにして、タッパーに入れて冷凍していました。そうすると必要な分だけ使えて便利です。

レモングラス

レモングラス

4センチくらいに切ってスープに使います。独特の酸っぱ辛さがあり、トムヤムクンにはこれが必須です。これ自体は食べません。

パクチー

日本ではブームにもなり、すでに誰もが知っていますね。しかし、好みが分かれる野菜です。呼び名がいくつかあって、コリアンダー、チャイニーズパセリ、ともいいます。洗う時に茎と葉を分けて、下の方は3センチくらいに切り、上の葉は火を通さずに仕上がりにぱらぱらとのせる感じでOKです。⇩こんな感じです。

パクチー

タイ ヤム

ヤムイモ

里芋(赤芋)の親芋に似ています。皮を厚く剥いて使って下さい。里芋と同じような調理方法で美味しくいただけます。長時間煮ると、煮崩れします。

それにしても、Yamヤム(イモ)は日本のヤマノイモと名前が似ていて、先祖でつながっているような気がします。どちらの名前がさきだったのでしょうか、ロマンを感じます。

以上、いくつかあげましたが、他にもたくさん、マレーシアの人たちが食べている美味しい野菜があります。マレーシア暮らしに慣れてきたら段々に野菜料理のレパートリーを増やして下さい。

私も、マレーシアにいるうちにとうとう使いきれなかったお野菜が沢山あります。次回いく機会があったら、もっと挑戦的になっていろいろ食べてみようと思います。

それから

マレーシアのスーパーマーケットの売り場によってはオーガニック野菜コーナーがあるところもあります。コーナーがなくても包装にオーガニックと書いてあるのでわかります。値段は特別高いわけではありません。興味のある方、こだわりのある方は、探してみてください。小さな虫がついていたりしますので、洗う時によく見て下さい。虫が食べる野菜はそれだけ安心ということです。

マレーシアのスーパーマーケットの野菜はパックして値札がついたものと、計り売りのものがあります。計り売りのものは、計量コーナーで計量してしてもらって値段のシールをはってもらって下さい。つい、忘れがちですが、値段のシールがついてないと、レジがスムーズにいきませんので、お気をつけください。

4.さいごに

自分で作る料理では、何をどう料理しようと自由です。日本の野菜を外国風にアレンジしてもいいし、逆にマレーシアの野菜を使って日本のおひたしや、ゴマ醤油和えを作っても構いません。確かに「この野菜はこの料理」というのは昔から料理人が研究して、一番美味しい食べ方なのかもしれませんが、もしかしたら他にも美味しい食べ方があるかもしれません。

私は外で食べた料理を自分で真似て作ってみるのが好きです。また、食材ごとの調理方法の固定観念を取っ払って自由に食材を使ってみるのも好きです。

たまに失敗もしますが・・・そこからまた学びます。

料理の世界は無限です。自由にアレンジしてみてください。

今回はマレーシアのスーパーマーケットにある野菜とその使い方についてでしたが、いかかでしたか?

最後までお読み下さりありがとうございました。