暑い！夏こそ！バーリーウォーター(大麦飲料)

こんにちは、まれいです。

皆さんは食事のお供の飲み物には何を注文されますか？とりあえずビール、ですか？

マレーシアではお酒を提供するお店は限られていますので、食事のお供は、自然とお水、お茶、ジュース、コーヒーとなります。

どれも安価なので、大してお財布には響きません。ただし甘い飲み物が多いので食事と一緒にいただくのはどうかな、とよく思ってました。

そんな中で、体にもよく、あっさりした飲み物を見つけましたのでご紹介します。

それは「バーリーウォーター」です。Barley といえば大麦ですね。

そうです、大麦で作られた飲み物です。

１．バーリーウォーターとは

バーリーウォーターとは、カップの底に大麦の粒が沈殿した白濁した少し甘い飲み物です。

特に特徴のある味ではなく、ゆるい、というか、優しい味です。

作り方は、搗精（とうせい：皮を取り除くこと）した大麦を洗って水から火にかけ、弱火で柔らかくなるまで煮出します。味と香りつけに「パンダンリーフ」と「糖冬瓜(冬瓜の砂糖漬け)」を加えてさらに煮出します。温かいままでもいいですが、お店で冷たいのを注文する時は、バーリー・アイス。さらに砂糖なしにしてほしい時は、バーリー・コソン・アイス、と言ってください。

お隣のシンガポールでもよく飲まれています。また、同じような飲み物がイギリスにもありますが、味つけが違っていて、イギリスではレモンバームを用い、甘味は砂糖です。

２．バーリーウォーターが体にいい話

実はバーリーウォーターは熱中症予防にもなります。

体内の熱を逃がす効果があるのです。マレーシアもシンガポールも暑い国ですから、昔からの知恵でしょう。ずっと飲まれてきました。

インドの伝統的医学でも、毒素を排出するために患者に飲ませるそうです。

また、鉄分、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルと、ビタミンB1、B2、食物繊維、アミノ酸も豊富です。

汗をかくと、水分とともにミネラルも体から出て行ってしまいますから、バーリーウォーターを飲むと、それらを補給できるというわけです。その他、利尿作用、美肌、便秘解消にもいいそうです。

３． バーリーウォーターは家でも作れます

材料さえあれば家でも作り置きができますから、冷蔵庫で冷やしておけばいいですね。

• 皮さり大麦　1００ｇ
• 水 2リットル
• パンダンリーフ三枚・洗って一枚ずつくるくるっと巻いて結んでおく
• 糖冬瓜の砂糖漬け少々、又は氷砂糖・・４０ｇくらい

作り方

1. 大麦はお米と同じように洗います。
2. 深めの鍋に大麦を水からいれて強火にかけます。
3. 沸騰したら中火から弱火で４５分から５０分煮ます。水が減り過ぎたら足します。
4. 大麦が柔らかくなったらパンダンリーフと甘味を入れて弱火で煮ます。
5. 砂糖が溶け、パンダンリーフがくたっとなったら甘さをみて、お好みの甘さに調節し、できあがりです。

パンダンリーフが手に入らなければ省略してもいいです。

４．ヨクイニンの話

「ヨクイニン」という名前を聞いたことがありますか？

ヨクイニンは大麦よりもう少し丸っこくて粒が大きい、皮を取り去ったハト麦のことです。日本ではボと昔からイボとり、肌を整える生薬として飲まれてきました。

バーリーウォーターと同じように麦の粒を煮出して煮汁を飲みます。

近ごろでは手っ取り早くエキスの錠剤が販売されています。

まれい

すみません、話が脱線しました。

飲み物のはなしでしたね。

現代でこそ、良い情報も悪い情報もSNSですぐに遠方まで伝わりますが、昔は長い時間をかけて伝わっていったのでしょう。

同じ「麦の煮出し汁が体にいい」という情報が、イギリスでも、東南アジアでも、インドでも、日本でも人々が知って実践していた事を思う時、どこが始まりで、どんなに伝わったのか？それともたまたま同じ研究が離れた土地で行われたのか？そのいきさつに私は興味を覚えます。

そういうことは、他にもたくさんありますよね。世界って不思議。

最後までお読み下さりありがとうございました。

体にいいものを取り入れて、健康にお過ごし下さい。ではまた。