ナシレマを作ってみました

こんにちは、まれいです。

ナシレマは、ココナッツミルクで炊いたご飯をさす言葉ですが こんもり盛ったご飯と、おかずが一皿に盛られたのもナシレマとよびます。

マレーシアでは朝食によく食べられていて、日本だと、ご飯と味噌汁と納豆と海苔と漬物みたいなものでしょうか。

つまり、永遠の国民的料理。

でも、ナシレマは、朝、街のあちこちの歩道にテントが出て、 通勤途中のお客さんが買い求めているのをよく見かけますから、具だくさんのおにぎりセットに匹敵するとというべきかも?

マレーシアでは朝から営業しているレストランも多く、 ナシレマはたいていのお店で提供されています。

起源は朝食として作られたものですが、 ランチにでもディナーにでも食べられています。

私が初めて食べた時は、何の予備知識もなく食べたのですが、ご飯とサンバル(ペースト状)を混ぜて、小魚とピーナッツを同時に口に運んだ時の、 あの口の中でのパリパリとしたお祭り騒ぎは新鮮でした。

「あ、これ、ふりかけじゃん」って思いました。

日本のふりかけの方は粒が小さくておとなしめなので、「ん?日本のふりかけ、負けてるかも」とも思いました。

それ以来私は、マレーシアのナシレマのとりこになりました。

基本のナシレマ

入っているもの

  • ココナッツミルクで炊いたご飯
  • ゆで卵
  • 皮をむいたきゅうりのスライス
  • パリパリの小魚
  • パリパリのピーナッツ
  • サンバル(ソースというより味噌やペースト状)唐辛子、玉ねぎとニンニク、ブラチャン(ガピ)、タマリンド、砂糖できていて辛い

特徴

ゆで卵 前もって味付けされているものが多い。

きゅうり(timun)は日本の茄子くらいの太さで、水分が多い。皮は剥いて使うことが多い。

小魚は、イカンビリス(ikan bilis)という。カタクチイワシ科の小魚を蒸すか、カリッとなるまで揚げて塩をしたもの。

皮つきピーナッツ(kacang gereng asin)も揚げて塩をしたもの。

サンバルは、店や家庭のオリジナルの味で、調理人の腕のみせどころ。辛いのが苦手な人は、ほんの少しの量から試してみて下さい。辛いだけでなく、甘みもある奥深い味ですから、是非試して頂きたいです。

上記が基本ですが、これにチキンやマトン、魚を一緒に注文することができます。

お店によって野菜と一緒に煮込んだり、唐揚げにしたり、 いろんな種類のおかずが用意されていますので、そのバリエーションの多さも楽しみの一つです。

おかずがつくと、名前が「ナシレマ〇〇」となります。

そして、ナシレマはとても安いのです。

基本セットで、RM3~5( もっと安いお店もある)

豪華なおかずと野菜や果物のフレッシュジュースをつけてもRM10程度です。

歩道のテントや、レストランによって、味が違い、

先生
先生

人気のあるテントは朝の開店から30分でナシレマが完売するから、出勤前に並んで買ってくるんだよ

そう、語学学校の先生が話されていたのを思い出します。

違いは何かというと、サンバルの味の違いです。秘伝のレシピがあるのでしょう。

ナシレマの材料と作り方

チャレンジ好き、お料理好きの私も材料を集めて作ってみました。

こちらはローカルスーパー、Giant で求めました。

ingredients
ingredients for nasi lemak

小魚、ピーナッツ、Cili Giling、 それぞれRM20くらいです。

他にブラチャン(アミエビのペーストで、タイではガピ、インドネシアではトラシ、中国ではシアチャン(蝦醤)、といいます。)

酸味とコクをつけるのにはタマリンドペースト(なた豆。マメ科のフルーツです。酸味が強く、熟して茶色になった果実はスパイスとして使われています。)を使います。

これがなた豆。

生からだと使いにくいので、今回はすでにペーストになっているのを使います。

タマリンドペースト

酸味をつけるためにアッサムケビンといって、黄色いカボチャのドライスライスを使う時もありますが、タマリンドがあるので省略しました。

サンバルの材料

  • 赤玉ねぎ 1個・・みじん切り
  • にんにく 5片・・みじん切り
  • Cili Giling 1袋(400g)(唐辛子+玉ねぎ+にんにく)
  • ブラチャン(ガピ)小さじ1
  • タマリンドペースト大さじ1.5
  • ブラウンシュガー(グラマラカ)小さじ2
  • 塩  小さじ2
  • 調味料・・味の素みたいな・・少々

作り方

赤玉ねぎとニンニクのみじん切りを炒める

Cili Gilingを加える

ブラチャンを加える

油が分離してきたらタマリンドペーストを加える

ブラウンシュガー、塩、調味料で味を調える

できたサンバルは容器に入れて 冷蔵庫で保存しておけば、 ナシレマだけでなく、 いろんな場面で使えますから便利です。

今回は小魚はオイルは使わず、フライパンでカリカリになるまで乾煎りしました。ピーナッツも同じくフライパンでパリパリになるまで乾煎りしました。

卵ときゅうりは味つけなし。

ご飯はマレーシアの細長いお米をココナッツミルクを加えた水で炊きました。水とココナッツミルクの割合は1対1ですが、お好みで配合をかえても大丈夫です。ココナッツミルクが苦手な方は入れなくてもいいし割合を減らしてもいいです。

お米を炊く前にパンダンリーフを2~3枚、洗って手でくるくるっと巻いて結んだものと塩を一つまみ入れて一緒に炊きます。

ココナッツミルクはアヤムマークの紙パックで売っている物で、 ノーマルとライトの2種類ありますが、ライトの方を使いました。

nasi  lamak
My nasi lemak

これができあがりの写真です。とてもシンプル。

一度サンバルを作っておけば、何回分もあります。

作るのが面倒、お料理が苦手、だけどナシレマは食べたい、という方はこちらをごらん下さい。サンバルの瓶詰で、そのままご飯につけて食べられます。味も現地の味で、美味しいです。

≪ハラール≫ コキタ サンバル バジャック マイルド チリペースト 250g

価格:495円
(2020/9/26 22:28時点)

むすめ
むすめ

ところでパンダンリーフってなあに?

Pandan Leaf

こちらの写真は「パンダンリーフ」、マレー語で「Daun Pandan・ダウンパンダン」といって、香りつけや、抹茶色の着色に使われます。独特の甘いかおりがすることから「東洋のバニラ」ともよばれています。

ナシレマの炊飯時にパンダンリーフを1~2枚、手でクルクルっと巻いてから結び、炊飯器でお米と一緒に炊き上げるだけです。葉っぱ自体は食べません。

カヤジャムや、プラナカンスイーツの香り付け、抹茶色付けにもつかわれています。

少々くせのある匂いなので、パクチー同様に、好きか嫌いかの好みが分かれるでしょう。

まれい
まれい

いかがでしたか?ナシレマの美味しさはサンバルで決まります。サンバルはいろんな料理につかえます。また、キュウリやセロリにそのままつけても美味しいです。サンバルを使ったオリジナルメニューや、和食とのコラボメニューにも挑戦していきたいと思います。