こんにちは、まれいです。
今回は、マレーシアに行く前に
予め知っておくとよい情報について書いています。
マレーシアへの理解を深めて
留学をより楽しいものにしてください。
1.交通のこと
すでにマレーシアにいったことがある人はご存じでしょうが、日本からクアラルンプールに行く場合、クアラルンプール国際空港にはKLIAとKLIA2があります。
大手航空会社便がKLIAに、エアアジア(LCC)便がKLIA2に到着します。
KLIA・KLIA2空港から電車でKLセントラルへ
KLセントラル行きのエクスプレスは、KLIA駅とKLIA2駅のどちらの駅からも乗れます。
KLIA駅からKLIA2駅まではRM2(リンギット)です。
どちらもKLセントラルまで基本乗車料金は片道RM55です。
バスより高いですが、約30分で行きますから急ぎのかたはこちらで。
KLIA・KLIA2空港からバスでKLセントラル、ワンウタマへ
KL市内へ
KL市内行きのバスは、KLIA2から出ています。
黄色いエアロバスと、赤いスカイバスがあります。
料金はRM13です。オンラインでバスチケットを買うとRM2、値引きされます。
高速道路の混み具合で、到着までに時間がかかることもあり得ます。
ワンウタマへ
KLIA2空港から最終目的地で直行バスを降りて、楽~♪にホテルにいく方法があります。
バスの最終目的地、ワンウタマ・ショッピングモールに直結の「ワンワールド」ホテル。
私が思うには、KLセントラル行きのバスも便利ですが、KLセントラルを降りてから、ホテルに着くまでにもう一行程あるでしょう。
それに比べて、ワンウタマ行きだと、バスターミナルで降りた後、歩いてショッピングモールの中を通って「ワンワールドホテル」に行けますので、タクシーにも乗らなくていいし、第一に天候を気にする必要がありません。マレーシアは急にスコールがある国ですからね。「ワンワールドホテル」は私のイチオシです。
皆さんがどこに宿泊するにしても、そのホテルに、空港からホテル間の無料送迎があるなら、それを利用されることをお勧めします。
そんな観点でホテルを探されてもいいですね。
空港からタクシーを使う場合
空港からタクシーを使う場合は
AIRPORT TAXIというカウンターでチケットを買いますが、
- プレミアムリムジン
- バジェットリムジン
- 8人乗りのファミリータイプ
から選んでチケットを買ってから乗り場に移動します。
安価なのはバジェットリムジンです。
チケット売り場で希望をはっきりと伝えてください。
行き先を告げて購入する前払い方式なので追加料金はありません。
万一、高速道路、ガソリンスタンド、降車時に請求されても、初めにこの金額で確定しているからと言って断って下さい。
空港でお客さんを乗せられるのは許可タクシーだけです。
空港の降車場で流しのタクシーを拾うことはできません。
必ずチケットを買ってから乗って下さい。
また到着ロビーで客引きをしているタクシーは、無許可営業ですので、利用しないようにして下さい。
マレーシアには無許可の個人タクシーも走っています。
それには乗らないようにしましょう。
見分け方は
◎白地に黒文字は営業許可車
✖黒地に白文字が個人の自家用車です。
空港からその他の目的地への移動
マラッカへ
土地勘がないマレーシア初心者が、大きな荷物を抱えて移動するのは大変です。
バスや鉄道で移動する方法もありますが、空港からバジェットリムジンで移動する方法をお勧めします。おおよそMR160くらいです。
交通費を節約したい方にはマラッカ行きの長距離バスをご利用下さい。
ポートディクソンへ
電車やバスで直行便はないので バジェットリムジンでホテルまで行く方法をお勧めします。
KLIA2のチケットカウンターでチケット(約700円)を買ってからお乗りください。
クアラルンプールから各地への移動
ローカルバス
観光地を回る無料巡回バス「GO KL」
有料の観光地を回る「HOP-ON HOP-OFF」バス
★Hop-on hop-off 公式サイト
上記以外のマレーシアのバスを乗りこなすのは住み慣れてないとなかなか難しいです。
ですから、普通は駅が近くにあるところは電車で、駅がないところはスマホアプリGrabを使ってタクシーでの移動になります。
主な鉄道
- KLIAエクスプレス
- KLIAトランジット
- KTMコミューター
- LRT
- MLT
- KLモノレール があります。
2.宗教と生活習慣のこと
マレーシアの宗教は主にイスラム教です。
他にヒンズー教、仏教、キリスト教があります。
多民族国家であるマレーシアは、宗教においても多様性のある国です。
祝日も各種の宗教の祝日が制定してあります。
多民族、多国籍、多宗教を受け入れ尊重しあっている国民ですから皆さんがマレーシアに滞在する時もその精神に従う事が大切でしょう。
我々は、ムスリム(イスラム教徒)やその他の宗教の人と付き合う上で、彼らの生活習慣は宗教と深く結びついていることを理解し、彼らが真剣にその教えを守っていることを理解しておくべきです。
イスラム教
①女性はヒジャブをかぶり、髪や肌を露出してはいけない。
②豚肉を食べてはいけない。
また、肉の処理方法についても決まりがあって、豚肉以外の肉についてもイスラム教の教えに沿って処理されていないものは口にしてはいけないそうです。
ムスリムの人が食べられるものをハラル
それ以外をノンハラルといいます。
一緒に食事に行くときや、何か食品を贈る時はハラル認証マークのついたお店や物を選びましょう。
スーパーマーケットでも豚肉を扱う肉屋とお酒屋は一般と売り場が分かれています。
ノンハラルコーナーで買ったものはムスリムの人の目に触れないような配慮をお願いします。
③アルコール(お酒)類を飲んではいけない。
我々日本人がお酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、ブランデー等を買いたい時はノンハラルのお酒コーナーで買うことが出来ます。
但し、日本で買うよりかなりお高くなっています。
缶ビールについては、一般の売り場においてある
スーパーマーケットもあります。
全てのスーパーマーケットにあるとは限りません。
アルコール類を自分で飲む分にはいいですが、モスリムの人に勧めてはいけません。
④左手は不浄とされているので物のやりとりは右手で。
また、初対面では異性に握手を求めてはいけません。
人差し指で人を指す動作もいけません。
もし方向などを指したい時は右手でグーを作り、親指だけ出して、目的を指しましょう
⑤ムスリムの人は1日に5回、礼拝をする。
公共の場、学校等、マンションの一角、いたるところに、お祈りをする部屋が設けられています。
体を清めてからメッカの方に向かってお祈りを捧げます。
⑥ラマダンの期間がある。
1年のうち1ヵ月あります。
この間は日の出から日没までの時間は飲食や喫煙を絶ちます。
配慮をお願いします。
ヒンズー教
①ヒンズー教徒は牛は神聖な動物なので食べてはいけない。
②牛革製品も身に着けてはいけない。
仏教
①仏教寺院ではマナーを守りましょう。
②女性は僧侶に触れてはいけません。
③寺院を訪れる時は服装に気をつけましょう。
④過度な露出は避けましょう。
キリスト教
割合としてキリスト教徒は少数派ですが、その多くはサバ、サワラク州にいるとされていますが、国内にはたくさんのキリスト教会があります。
その中の一つ、クアラルンプールのムルデカ広場近くの、セント・マリー教会は1894年に建てられていますが、イギリス統治時代の面影が残ります。
観光スポットとしても有名です。
中にはパイプオルガンもありました。
マレーシアでもクリスマスをお祝いする習慣はあり12月25日は祝日です。
ショッピングモール等は、この季節綺麗に飾られます。
共通のこと
①マレーシアでベジタリアンやヴィーガンの人意外と
一緒に食事をする場合、みんなが食べられるものは 鶏肉(アヤム)と羊肉(カンビン)となります。
②東南アジアでは、どの宗教でも
子どもの頭をなでることはしないか、してはいけない行為の割合が高いので「しない」と心づもりしておいた方がいいようです。
不必要なトラブルは避けて通りましょう。
③互いの宗教を尊重し
批判等することのないようにしましょう。
④ご老人と話をする時は、彼らは歴史的な背景から様々な思いもおありになりますので生意気な事を言わないように気をつけましょう。
3.歴史のこと
詳しい事は省いて、ざっと流れだけいうとこんな感じです。
インドネシア・スマトラ島のパメスワラ王子により最初の王朝、マラッカ王国ができた。その後、明国の帝から遣わされた艦隊が来航し、交易がはじまる。
明はマラッカ王国の独立を承認している。
また、パメスワラ王が明国の皇帝を表敬訪問している。
もともと、ペルシャやアラブから来ていたイスラム教徒の影響をうけていたが、これを国教と定め、「イスカンダルシャー国王」と改名した。
マラッカ王国はアラブとアジア、極東アジアの交易の中継港として栄えた。
日本とも交易があり、日本からの銀、刀、漆器、屏風と、東南アジアの象牙、スズ、砂糖、鉄を取引していた。
大航海時代、世界各国が盛んに貿易をおこなうようになり、魅力ある港をもつマラッカ王国は香辛料の交易を求めて、またキリスト教の布教の拠点としてきたポルトガルに占領された。
マラッカ王国陥落。ポルトガルの植民地となった。
王はかろうじて逃げる事ができて、南にジョホール王国(現在のジョホール州)を作り、イギリス領となるまで続いた。
オランダがポルトガルを駆逐し、オランダ領となる。
シャム(タイ)国主に華僑・呉譲が就任後、パタニ王国、クダ・スルタン国がシャムから侵略され始める。
攻撃を恐れたクダ・スルタン国はイギリスに兵力援助を求め、代償としてイギリス東インド会社にペナン島の賃借を認めた。ところが、その後、イギリスに騙されていたことがわかった。シャムがパタニ王国まで攻めてきた時、兵力援助を断られたのである。
クダ・スルタン国はペナン島奪還を試みたが失敗に終わりペナン島を正式にイギリスに明け渡す事となった。
イギリスとオランダの協定により、マラッカ海峡から東がイギリス領、
現在のインドネシアである西側がオランダ領となった。
19世紀末、マレー連合州が結成され、マレー半島全体がイギリスの植民地となる。
この時期にインドや中国から労働者を大量に雇った。
1941年から1942年にかけて・太平洋戦争戦時下・・日本は段々とマレーシアを占領していった。1945年まで。
1945年・・戦後、イギリス領に復帰。植民地となる。
1948年・・マラヤ共産党の反乱。
1957年・・マラヤ連邦として、完全独立。
1963年・・シンガポール、サバ(東マレーシア)、サワラクを加え、マレーシア連邦成立。
シンガポールが独立し、現在のマレーシアになる。
先史時代からマレー王国建立、ヒンズー教
仏教のインド宗教、大乗仏教が盛んになった時代は省略しています。
私は一度、英語学校のイベントでミュージアム・ネガラにつれて行ってもらいましたがマレーシアの歴史の流れをまだよく理解していなかったので、十分楽しむことができませんでした。
皆さんは事前に予習されることをお勧めします。
長く外国から植民地化されて過ごしてきたマレーシアですが、現在はその歴史の流れを受けて多民族国家として寛容さを示し、いくつかの民族が共存する形で歩んでいます。
海外から行った私たちをも、寛容な心で受け入れてくれるマレーシアの心は、歴史が培ったものなのかもしれませんね。
長くなりましたが、最後までお読み下さり
ありがとうございました。ではまた。