こんにちは、まれいです。
海外に行って、苦手な食べ物や場所は避けて暮らすことはできますが、トイレだけは避けてはとおれませんよね。
初めてマレーシアでトイレに行ったとき、日本との違いに戸惑わない人は何パーセントくらいでしょうか。
かなり少ないと思います。女性は特に。
今回は、そんな、マレーシアのトイレの話です。
1.日本のトイレとの違い
日本のトイレもかつては和式のみでしたが、今では洋式の方が好まれているように、マレーシアのトイレも、アジア式(和式の様にしゃがむスタイル)のと洋式のとがあります。
日本との大きな違いは、紙が備えられていないことが多いのと、洗浄のノズルが備え付けられているということです。
日本の様なウォシュレットがあるのは一部のホテルや施設だけです。
マレーシアの人はこのノズルを使ってお尻を洗います。
時には床まで洗う人もいますが、これは珍しい事ではなく、マレーシアでは当たりまえのことです。
トイレの床がビショビショなのはよくある事ですので、薄いサンダルの時は困ってしまいます。
ですから外出時には水たまりでも大丈夫な靴を履くようにしましょう。
紙は濡れたお尻や手の水分を拭う為に使う様です。
中には自然乾燥の人もいます。
便座に座る方向も、洋式なら迷いませんが、アジア式の場合、どちらを向くのか迷います。
基本的には足載せが中央として便器の幅が広い方がお尻の方です。
また、扉の方を向いてしゃがむそうです。
2.不浄の手について
お尻を洗う習慣はムスリムの教えに従うことで、右手で水をかけ、左手で洗います。
他の動作においてもムスリムでは右手を優先します。
右手で食べ、礼拝の動作、衣服の着脱も右手、右足から行う、左手は用便をする時に使うとされているので「不浄の手」とされているわけです。
ですから、ムスリムの国で、可愛いからとつい、左手で子どもの頭とかをなでたりしたら、親の怒りをかいますので、気をつけましょう。
食べるときに左手を全く使わないかというとそうではなく、補助的に使い、口に運ぶのは右手のようです。
彼らは他国の人にまでその習慣を強要することはありませんが、私はレジでお金を払ったりおつりをもらうとき等は、右手でするようにしていました。
郷に入れば郷に従えという事です。
不浄の手と言っても、マレーシアでは飲食店の調理師、店主は衛生面にとても気をつけています。
マレーシアの衛生管理法の罰則はとても厳しいからです。
また、マレーシアの人は、一日に数回シャワーで体を洗います。
例えば、朝起きて一回、 帰宅して一回・・・。
日中よく汗をかきますので、当然ですよね。
また、ムスリムの人は礼拝の前に体や衣類を清めなければいけないので、皆さんさっぱりされている印象です。
3.洗浄ノズルとペーパーについて
さて、では、実際にこの洗浄ノズルをどう使うかというと、
あくまでも、参考としてですが、
大きい方をたした時、右手でホースを使い後ろから水をかけ、左手を前から差し入れて直接洗う。
紙は濡れたお尻や手を拭くためのもので、流さずにゴミ箱へ捨てる。
これが基本です。
紙をゴミ箱に捨てるのは、排管に紙がつまりやすいからだそうですが、設備の整ったところでは、流せるようです。
状況にあわせて判断して下さい。
ホテルや大きなショッピングモールのトイレはまず問題ないと思います。
怖いのは地元のレストランや屋台、ローカルな商業施設です。
ですから、そういうところに行くときは予め家とか、大きな施設や、ホテルで用をすませてからいく、のがいいでしょう。
備え付けの洗浄ノズルは水の調節が難しいので、マレーシア初心者にはややハードルが高いかもしれません。
失敗すると着ている服を濡らしてしまう可能性もあります。
もし、服が濡れてしまっても暑い国ですから、自然乾燥でかまいませんが。
洗浄ノズルを一度便器のほうに向けて水圧や方向を試してみると良いでしょう。
洗浄ノズルは必ずしも壁にかかっているわけではなく、無造作に床に置かれていたりもします。
こうなったらもう、恐怖ですよね。私は触ることはできませんでした。
紙については、よく、トイレの入り口に大きなロールが置いてあります。
ここで自分の必要分を手にぐるぐるっと巻き取って個室に入ればいいのですが、想定外の事態になることもあります。
例えば、洋式便座の上がビショビショに濡れていて、それをぬぐうのに紙を使ってしまうとか・・・。
ですから、私はいつもバッグの中に何回分かのトイレットペーパーを折りたたんで持っていました。
そうすれば安心です。水に溶けないティッシュペーパーは流せないので、そうしていました。
観光地でトイレの前で、チップを払うと紙をもらえるトイレはお掃除する人がいるので、わりと綺麗です。
たまに洋式なのに便座がないところがありますが、あれは、どうやって使うのか謎ですが、おそらく中腰でするんだと思います。
4.マレーシアの住まいのトイレは最高
以上は外出先のトイレの話でしたが、次は家のトイレについてです。
マレーシアでは、ある程度の家賃を払うと、ベッドルームに洗面台、シャワー、トイレが備え付けられる部屋を借りることができて、とても快適に過ごせます。
一人に一つ、バスルームがあるのです。
日本の住居もそうなればいいなと思います。
もちろん洗浄ノズルもついています。
このタイプのノズルは家庭用で、外の施設のトイレに備えてあるノズルは先端の器具がついてないのが普通です。
しばらくマレーシアで暮らしていると、自宅ではトイレに行く度、大でも小でも水でシャバシャバ洗えて、気持ちがいい事に気付きます。
日本のウォシュレットよりもはるかに水量が多く、広範にかかるので、お尻だけシャワーを浴びている感じです。
きれいに洗ったらあとはタオルで拭くだけ。
顔用とお尻用のタオルをわけておけば、いいです。
日本と違ってお湯は出ませんが、常夏ですから、全然冷たくありません。
また、このノズルはトイレの掃除にとっても便利です。
隅々に水をかけて掃除することができます。
マレーシアの人のお尻は清潔ですよ。
彼らからすると「紙でふくこと」は好ましくないと思っていることでしょう。
我々日本人もマレーシア式に慣れるとそっちがいいと思うでしょう。
あくまでも自宅のトイレの話ですが。
5.まとめ
マレーシアで快適にトイレと付き合うには、自分のスタイルを確立することですかね。
家では思いっきりシャバシャバ洗う 。
外出先のトイレは靴で行くこと。
洋式ではなく、アジア式を選ぶこと。
マイペーパーを数回分携帯しておくこと。
備え付けのノズルは使い方に慣れてから使うこと。
どこどこのトイレは快適という情報を収集しておいて、できるだけその施設を利用すると安心。
さいごに
マレーシアでトイレを探す時は、Tandas (タンダス)と書いてあるのを見つけましょう。
英語で尋ねる時はトイレットよりも、レストルームはどこですか?の方がよいでしょう。
英語の通じないところもありますので、タンダスは知っておくほうがいいでしょう。
ついでにマレー語で入り口は Masuk 出口は Keluar です。
トイレに困らなくなったらあなたはマレーシア生活中級以上?
今回は以上です。ではまた。