こんにちは、まれいです。
今回はクアラルンプールに住んでみて、聞いていた気候の情報に対して実際どうだったかとか、
行くまで知らなかった事などを書いてみました。参考にして下さい。
マレーシアは赤道に近く常夏の国です。
熱帯雨林気候に属し、一年中暑く、湿度が高いです。
平均気温は27度。最高気温の平均は31度。最低気温の平均は23度。
年間雨量は2420mm。ちなみに東京は1520mm。
10月~12月。3月~4月の降水量が多いので、この頃が雨季でしょう。
Weatherbase のリンクを貼ってます。
暑さ
日中はとても暑く、歩いているだけで、汗がでます。
炎天下の運動は危険な感じです。
しかし、その炎天下でも、ビル建設現場では毎日工事がすすめられており、マレーシアの人は熱中症にならないのかなと思っていました。
日本の猛暑に比べてどうか?というと、日本の猛暑の方が絶対に暑いです。
夜も、滞在中にマレーシアで暑くて眠れないような熱帯夜を経験した日は一日もありませんでした。
日本からマレーシアに行く前は、熱帯の暑さを覚悟していったのですが、
思っていたよりも暑すぎなかったので、日本の方が過ごしにくいという事がわかりました。
日本のような四季がありませんので、ずっと、同じような日が続いていて飽きるし、
季節のファッションが楽しめませんけど、毎日半そで、短パンで過ごせるのは、体にストレスがかかりません。
シニア世代がリタイア後にマレーシアに住みたがる理由がわかります。
日中は部屋ではエアコンは必要です。
電車や商業施設、学校ではエアコンがよく効いていますから、暑さ知らずです。
夜は寝るときにエアコンなしでも大丈夫です。
特に雨が降った日は日没後は涼しく肌寒い時もあります。
写真は、だいたいどのマンションの部屋にもついていますが
天井のファンです。
日本の扇風機と違って場所を取りませんが、
首振り機能はありません。
タイマーはついていますので、
寝る前にタイマーをセットしていました。
私のクラスメートのサウジアラビア人の男の子は、夜通しファンを回してねていたら、腕の関節が痛くなったといっていましたから、体を冷やしすぎないように気をつけて下さい。
雨
マレーシアには雨季と乾季があると聞いていましたが、実際に住んでみて、大きな違いは感じませんでした。
どういうことかというと、雨季といっても日本の梅雨のように一日中雨がしとしと降り続けるという現象がないからです。
印象としては、午後からの雨が多かったような気がします。
空が雲に覆われ暗くなる、間もなく雨が降り始める、
日本の夕立のような雨です。
雷もよくなります。街が雨雲の中に入ってしまったかのような、雷がすごく近くでなります。
そんな時は私は怖くて道を歩く事はできませんでした。
そういう時はあきらめて、カフェやモールで時間をつぶします。
道路ではバイクの若者達が、陸橋の下で、雨を避けて雨が止むのを待っているのはよく見る風景です。
でも、それも短時間で止みます。雨季というのは年中で雨量が多い期間ということでしょう。
雨が降った日の夕方は涼しくて気持ちがいいので、雨も悪くありません。
雨が多い月は3,4月。5月も若干多めです。
それと、10,11,12月です。
ヘイズ
これは、気象用語で煙霧ということですが、
煙霧が日光を遮り、空がどんより曇って、肌寒い日が続きます。
それが毎年9月、10月にピークを迎えるようです。
原因はインドネシアの焼き畑農業、森林火災、植林やプランテーション開発のために熱帯雨林を焼き払うことからです。
ヘイズによる健康被害の症状としては、目のかゆみ、のどの痛み、鼻水、めまい、頭痛、があります。
マレーシアにはスギ花粉症がないから、と喜んでいた私には少々ショックな事実でした。
マレーシア当局は毎日、大気汚染指数 API ( Air Pollution Index)というのを発表していますが、この指数が200を超えると学校が閉鎖になります。
語学学校で知り合った韓国人のお友達は、子どもの面倒をみる人がいないので授業に来れなかったり
先生の許可をえて、学校に連れてきて談話室で宿題をさせたりして、苦労されていました。
健康被害だけでなく、これも社会問題のようです。
APIは、いくつかの段階に分類されていて
- 0~50 良好
- 51~100 やや不良
- 101~150 疾患がある人には不健康
- 151~200 不健康
- 201~300 非常に健康に悪い
- 301~ 危険
となっています。
在マレーシア日本国大使館の資料を貼っておきます。
ヘイズの時期は青空が見れない日が続きます。
今後、旅行でマレーシアを訪れたいという方は、この時期は避けるほうがいいかもしれません。
雨季とあわせて考えると、クアラルンプールを訪れるのに最適なのは、1、2月と6月~9月上旬ということになります。
マレーシアの気候から思うこと
マレーシアは台風も酷暑も降雪もないので、気候の変化には疎くなります。
気象予報的にいうと、毎日が「晴れ、時々曇り、ところにより雷を伴った雨、また晴れ」といった感じです 。
日の出や日没の時刻も年中あまりかわりません。
朝7時頃空が明るくなって、夕方は7時半頃、暮れてきます。
私がいた地区では夕方になると、どこからともなくスピーカーを通してイスラムの祈りの言葉が聞こえてきて、マレーシアにいることを実感したものです 。
なかなか情緒があります。
反対に年中同じような気候のマレーシアで暮らしていると、終わらない夏という感じで、
夏の終わりの名残惜しい感じや、 少し肌寒くなってセンチメンタルな気分になること、
紅葉の美しさ、いよいよ寒くなってその冬一番に毛糸のセーターに包まれた時のほっこりした感じ、
雪解けの暖かい日差しの中、春を待つ新鮮な気分、
季節ごとの豊かな食材の美味しさ、
そういった日本の四季の素晴らしさを再認識します。
ですが、四季の美しさと背中合わせに日本人は自然災害や厳しい冬と共生していて、
時にそれらの辛さに耐えていることはマレーシアからみると気の毒に思えました。
日本人の粘り強さはそこから来ているのかなぁとも。
自然災害というと、マレーシアでは地震もありませんから、
語学学校の先生が「地震ってどんな感じ」ってお気楽そうに尋ねるので、地震のない国が羨ましくなりました。
マレーシアの人たちののんびりした気質はこういった気候や地質からも影響を受けているのでしょうね。
長くなりましたが、最後までお読み下さり、ありがとうございました。